パワークエリについて
パワークエリはデータ変換とデータ準備のエンジンです。データソースからデータを取得するためのグラフィカルインターフェースと、変換を適用するためのパワークエリエディタが付属しています。このエンジンは多くの製品とサービスで利用可能で、データが保存される先はパワークエリが使用された場所によって異なります。
データ取得におけるパワークエリの役割 ビジネスユーザーはデータ準備に最大80%の時間を費やしており、分析と意思決定の作業が遅れています。パワークエリはこのような状況に対処するために、データの検索と接続の困難さ、データ接続体験の断片化、データ消費前の整形の必要性、整形の一過性と非再現性、データの量・速度・多様性などの課題に対処します。
パワークエリのユーザー体験 パワークエリのユーザー体験はパワークエリエディタのユーザーインターフェースを通じて提供されます。このインターフェースの目的は、ユーザーフレンドリーなリボン、メニュー、ボタン、その他のインタラクティブなコンポーネントとのインタラクションによって必要な変換を簡単に適用できるようにすることです。
変換機能 パワークエリの変換エンジンには、パワークエリエディタのグラフィカルインターフェースを通じて使用できる多くの事前構築された変換関数が含まれています。これらの変換は、列の削除や行のフィルタリングなどの簡単なものから、最初の行をテーブルヘッダーとして使用するなどの一般的なものまで様々です。また、マージ、追加、グループ化、ピボット、アンピボットなどの高度な変換オプションもあります。
パワークエリMフォーミュラ言語 データ変換シナリオでは、グラフィカルエディタで最適に行うことができない変換もあります。これらの変換には、グラフィカルインターフェースが現在サポートしていない特殊な設定や設定が必要な場合があります。パワークエリエンジンは、すべてのパワークエリ変換の背後にあるスクリプト言語であるパワークエリMフォーミュラ言語(M)を使用しています。
パワークエリの利用可能な製品とサービス パワークエリは、Excel、Power BI などの多くの製品で利用できます。ただし、製品内でパワークエリを使用すると、その使用はその特定の製品に限定されます。データフローは、クラウドで実行される製品非依存型のサービスバージョンのパワークエリ体験です。データフローを使用すると、同じ方法でデータを取得して変換できますが、出力を Power BI や Excel に送信するのではなく、Dataverse や Azure Data Lake Storage などの他のストレージオプションに保存できます。